【まちなかストーリー】日本酒バー シティライツ 鈴木智之さん 第1回「起業のきっかけと日本酒専門のお店について」
- まちなかストーリー
- 2016.11.11
まちなかで活躍する人にスポットを当てて、そのヒトの街に対する想いや物語を紹介する「マチナカストーリー」。
前回のビアハウス「ティルナノーグ」 の大石さんから紹介いただき、5人目は日本酒バー シティライツの鈴木さん。全3回に分けて、毎週お届けしていきます。
今週は第一回目ということで「起業のきっかけと日本酒専門のお店について」を中心にお話していただきました。
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人物紹介
鈴木智之さん
前職は飲食店に5年ほど勤務、後に独立開業。ジャズを聞きながら濃厚芳醇・熟成タイプの日本酒を楽しめるお店、シティライツを2015年9月にオープン。キャラの立った日本酒がメインで王道の銘柄は置かず、全て自らの厳選品を用意。コアなファンが多く、落ち着いた店内の雰囲気は女性客も足を運びやすい。ちなみに、高校時代は吹奏楽部。
お店のウェブサイト:日本酒バー シティーライツ | Facebookページ
第1回、起業のきっかけと日本酒専門のお店について
ーーお店の名前の「シティーライツ」の名前の由来を教えてください。
実はいろいろあるんですけど、大橋裕之(オオハシヒロユキ)さんという漫画家さんの「シティライツ」って漫画がすごい好きなのが1つと。
ジャズのリ・モーガンというトランペッターが僕好きなんですけど、彼のアルバムで「シティ・ライツ」というのがあるんですよ。
あとは、チャップリンの映画の「街の灯」、原題が「シティ・ライツ(City Lights)」。映画もすごい好きだし、漫画もすごい好きだし、レコードもすごい好きでっていう感じですね。
最初は、レコードと映画からって言っていたんですけど、シティライツの漫画家の大橋裕之さん本人に何回かあって、本人に伝えてからはこの話題も言うようにしています。
City Lights (Lee Morgan album) – Wikipedia)
ーーシティライツはジャズ・トランペッターのリー・モーガンのアルバム。”BLP 1575”として1957年にブルーノートのレーベルからリリースされた。(City Lights is an album by jazz trumpeter Lee Morgan released on the Blue Note label in 1957 as BLP 1575.)街の灯 – Wikipedia
ーー『街の灯』(まちのひ、City Lights)は、1931年のアメリカ映画。チャールズ・チャップリンが監督・脚本・製作・主演したコメディ映画。サイレント映画だが音楽付きのサウンド版として公開された。
ーーお酒が大好きと聞いたのですが、日本酒メインで始められたきっかけは?
お店を出すなら「日本酒とジャズ」っていうのがコンセプトとしてもともとありました。
日本酒はもともと好きで、いろんな酒屋さんに行って集めてっていうのをやっていて。あとは高校の頃に吹奏楽をやっていたのもあるのですが、ジャズももともと好きで、
もちろん、他のお酒も好きで何でも飲めます。ウイスキーも好きだし、シングルモルト、クラフトビール、ベルギービールとかも好きです。あとはワインも。
でも、やっぱり一番は日本酒ですね。
ーーお店には何種類くらいの日本酒をおいているんですか?
メニューに載せるのは、10種類前後くらいです。それでラインナップを1週間位で入れ替えをしていきます。同じものを入れることのほうが少ないですね。同じ銘柄であっても、また違ったものを入れ替えたりします。
なので1週間位経ってまた来てもらえれば、メニューが変わってまた違う日本酒を楽しんでいただけるようにはしています。
実はこの10種類前後という銘柄数は、今のところ僕が管理できてお店としてもロスなく回せるちょうど良い数です。このお店の規模の場合、たくさん日本酒の銘柄を置いても、美味しいうちにお客さんが消費しきれないんですね。なので余ってしまう。
1週間で入れ替えというのも、それ以上置いておくと一度開けたものは味が変化してしまうものが多いのでやっぱり美味しいお酒を保つ期間として、ちょうどよく回る数だけ置くというのが合理的で良いんです。
ーーまちなかのここ(田町 第一通り周辺)にお店を出した理由は?
やっぱり、お酒のお店をやるときにはまちなかがいいです。郊外でお酒のお店をやるとなると、車で来ないといけないとかで難しそうですよね。
良い雰囲気を醸し出すシティライツの入り口には「田町323−5」のプレート
ーー独立される時に、物件探しとかでとくに苦労されたことって何でしたか?
もともと1人でやろうと思っていたので、10坪位がよかったんですよ。それで最初は10坪以下で探していたんですけど、浜松ではなかなか無いんです。それくらいの規模の物件って。
なので、だいたい20坪位から見つかって、20坪以上となると今度は1人で回せないし、家賃も高くなってしまうし…ちょうどよいサイズ、1人で出来るようなサイズでそこそこの値段の物件がなかなか無かったですね。街が狭いんで、物件の数は限られているし、当時はちょうどいいサイズがすぐに出てこなかったですね。
それで、たまたま偶然、知り合いの紹介で大家さんにここを紹介していただいて。場所はすごくよかったなと思います。
ティルナノーグさんもそうですけど、バー シンクさんとこのお店からお客さんがはしごをしてきやすいところなんです。
もう1本向こうの肴町へ行っちゃうとちょっと遠いので、距離的にもちょうどいいところなんですよね。
ーーオープンまでに苦労したことはありましたか?
特に無いといえば無いですね。本当にあっという間にオープンしてしまって。
去年の4月に前職のお店を辞めて、1・2年でもどっかで修行しながら物件を探せばいいかなーって思っていたら、4月に辞めて9月にすぐオープンだったのであっという間で順調でした。
設計してくれた天野さんっていう天野寛志建築計画設計事務所もすごいいろいろと良くしてくれて。天野さん、曳馬でやられているんです。
店内は、極力暗くしないとようにということと、あんまり和テイストとか、日本酒日本酒しないというのはありましたね。
ーー確かに、ぱっと見るとお店の中に日本酒の瓶がほとんど見当たらないですね
普通日本酒のお店だと瓶が壁に並んでいたりするんですが、それはしたくなかったんです。日本酒日本酒しない。
だから、女性のお客さんが1人でふらっとやってきてくれる方もいますし、最初からそういう風にしたかったので。
最初は一応、ここのメインの棚に何か置こうかなって考えてたんですけど、作ってみたらやっぱりいらなかったかなーって(笑)
あとはフィギュアとか漫画とかが好きなので、隅の方の壁には少し置いてます。ジャズも日本酒もそうなんですけど、このお店は基本的には好きなものを集めただけですね。
店内のカウンター前の壁面にはなんと何も置かれていない、すっきり。
ーーちなみに、起業するときに奥さんや家族の方からは何か心配されました?
逆にうちの場合は、僕はちょっとサラリーマンの方が無理そうだってことを言われてて…(苦笑)
最初は、僕は前の店はもう辞めるって決めたので、辞めてどこか他に務めにって話をしていたんですけど、結局は自分でやればいいんじゃないかっていうことで、はい。
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今週はここまで!
シティライツ鈴木さんの第2回は、鈴木さんがこよなく愛する熟成タイプの日本酒についてがっつり語っていただきました!
11/18金曜日に公開予定です。お楽しみに!