「まちのしごと、まちのひと。」Vol.16 橋山 謙 さん
- まちなかストーリー
- 2026.09.19
- 浜松まちなかで活動する人・働く人にスポットを当てたコーナー「まちのしごと、まちのひと。」
そのヒトの想いや活動など「ヒト」にフォーカスをしたストーリーを紹介していきます。
第16回目は、
株式会社 長坂養蜂場 の 橋山 謙 さん
にお話しをお伺いしてきました。

目次
自己紹介をお願いします!
掛川市出身です。高校時代まで地元で過ごし、大学入学を機に関東へ。大学では経済や経営について学んでおりました。卒業後は掛川に戻り、森林組合の職員として林業の道へ進みました。そこでは実際に山に出て木を切り山を管理する仕事をしておりました。3年程立ったころ、杉花粉を大量に浴びていたからか、ひどいアレルギーになってしまいました。生活にも支障が出る程だったので退職する事に。再び関東へ戻り、今度は食料品や化粧品のパッケージ用ボトルや容器を販売する会社の営業をしておりました。6年程勤務した頃、家庭の事情で再び地元掛川に帰郷することに。今までの経験を生かせるような職を探していたら長坂養蜂場を知りました。素晴らしい経営理念に惹かれ、ここで働きたいと入社を志願し2017年6月に入社しました。現在は浜松まちなかにある「はちみつスイーツアトリエ」のマネージャーをしております。

ーー林業・営業職をへて長坂養蜂場でのお仕事へ。お客様の喜ぶ顔を思い浮かべながら、はちみつの魅力を伝えるため日々奮闘している橋山さん。長坂養蜂場でのお仕事について次項以降お伺いをしていきます。
長坂養蜂場でのお仕事は?
最初の5年弱は三ヶ日の本店に勤務をしておりました。当時はまだ社員数も10人弱と少なく、多岐に渡る仕事を担当しておりました。商品の発注と在庫管理から製造計画と製造業務まで、バックヤードでの仕事は概ね経験をさせて頂きました。そして2021年3月、浜松まちなかに2号店となる「はちみつスイーツアトリエ」がOPENし、その約一年後から僕も担当することに。業務の仕組化や従業員の制度を整える役割が主だったのですが、製造や新商品の開発にも積極的に携わらせて頂きました。現在はスイーツアトリエはもちろん、三ヶ日に出来たファクトリーでの製造(バウムクーヘンなど)に携わっています。
ーー左)長坂養蜂場は1935年に創業。三ヶ日町に本店を構える「はちみつ専門店」。国産で無添加の純粋はちみつを取り揃え、「はちみつ」だけでも約20種類が並びます。ミツバチ由来の健康食品やスイーツも取り揃え年間45万人が訪れる人気店です。右)長坂養蜂場の人気マスコットキャラクター「ぶんぶん」。
はちみつスイーツアトリエについて教えてください。
なぜ浜松まちなかにオープンを?
当時本店でソフトクリーム販売を開始したこともあり、駐車場が満車な事も多々ありました。そこでお客様に分散して来場してもらえたらという所から2店舗目を考えておりました。そして何故”浜松まちなか”でという理由は、社長である長坂善人が当時参加していた「リノベーションスクール」にあります。参加する中で改めて感じた「まちなかを盛り上げたい」という想い。郊外には大型ショッピングモールが多数あり、浜松駅前が元気がなくなってきている事を知り、「はちみつを通じてまちなかを盛り上げたい」という思いから「はちみつスイーツアトリエ」がこの場所にオープンする事になりました。
ーー左)ゆりの木通りにある2号店「はちみつスイーツアトリエ」。右)当時取り組みの一つとして「まちなかでの養蜂」を実施。KAGIYAビル(カギヤビル)の屋上に蜜箱を設置し、蜜を採取。ここで採れた蜂蜜は「はままつ街みつ」と名付けられ、市街地の飲食店とコラボレーションしたイベントで限定販売されました。
店舗の特徴は?
長坂養蜂場は「はちみつのある暮らしを提案する」というテーマを掲げています。その中ではちみつスイーツアトリエの目標は”スイーツ”を通じて、はちみつのある暮らしを提案すること。”はちみつを使ったスイーツ”を店舗で開発製造し販売をしています。焼きたてを提供する「はちみつフィナンシェ」やぶんぶんの可愛い瓶に入った「はちみつプディング」などを筆頭に期間限定スイーツも販売をしております。
またもう1つの特徴としては2021年のオープン当時から、まちなかを中心に浜松にある「お店・農作物」とのコラボソフトを展開しております。本店でも人気のミルク味の他にもう1種類、フレーバーソフトという形で販売しています。まちなかのお店で言うと、まるい園茶舗さんやトゥルネラパージュさん、West Goat Coffeeさんなどとコラボさせて頂いて、現在18種類ぐらいのコラボ商品を販売してきました。
ーー左)お店に入ると漂ってくる焼き立ての香りがたまらないはちみつフィナンシェははちみつスイーツアトリエの人気商品。中・右)コラボソフトの一例。季節性や話題性にあふれ、毎回どこのお店とのコラボかな?とワクワク感も味わえる一品です。
はちみつやミツバチについて豆知識を教えてください!
まずははちみつがとても貴重なものだと分かるお話を1つ。ミツバチが一度の出迎えで飛ぶ範囲は巣箱から半径2〜3kmの範囲と言われています。人間で言うと約250〜370kmの移動に匹敵します。結構遠くまで飛び、自分の体重の約80%もの花粉や蜜を運んでいます。そして1匹が一生涯に飛ぶ距離の合計は地球約1.5周分にもなります。それだけかかっても、働きバチ1匹が生涯に集める蜜の量はわずかティースプーン1杯ほどなんです。僕たちも採蜜の際はそんな貴重なハチミツを一滴も無駄にしないよう心掛けています。
ーー左・中)長坂養蜂場のハチさんたちの様子。ミツバチはとっても頑張り屋さんな事が分かるお話でした。右)実際の巣板を見せて頂きました!長坂養蜂場では「採蜜体験」や「ミツバチ教室」などの体験や講座も開催されていますので気になった方は公式情報をチェックしてみてください。
今度は活用方法のお話をします。はちみつはパンやヨーグルトにかける以外にも活用方法がたくさんあります。僕は良くカレーを作る時にルーを入れる前に一回し入れたり、角煮を作る時に砂糖の代わりに使ったり、料理に使う事が多いです。はちみつを入れる事で他の素材の味を引き立たせてくれるんですよ。
またはちみつは防災グッズとしても優秀で、防災バックにボトルタイプのものを1本入れて置く事をおすすめしています。不純物の入っていない純粋なはちみつは長期間保存が可能です。食べて速攻エネルギーに変わる事や甘みには不安を和らげる効果もありますので、非常時を支えるグッズとして大変優秀です。
ーー他にもはちみつをハンドクリームに1割ほど混ぜて塗るとより保湿効果が期待できたりと「食べる」以外の利用方法もたくさんあるんだとか。はちみつが万能なものという事が良く分かるお話でした。
今後の目標はありますか?
ホットスイーツを提供していきたいなと思っています。今まで冬場に提供できるような温かいスイーツをほとんど出していませんでした。実はホットスイーツの販売に向けて新しい機械を導入し、今研究開発中です。販売できる形になりましたら皆様にもお伝えしますので、楽しみにしていてください。
またもう1つの目標として、皆様の生活に「はちみつを取り入れてもらえる」ようスイーツの開発もしていきたいなと思っております。例えばはちみつを”追いがけ”して食べるスイーツやパンなど、「生活に取り入れる事」がイメージしやすいような商品を今まで以上に提供出来たらなと思っています。”はちみつを使った美味しい物を作る”というのは大前提ですが、そこに囚われすぎず”はちみつの魅力”を伝えられるような商品を作っていきたいなと思っています。
最後にこの記事を読んでくれている方にメッセージなどあれば教えてください
9月4日より紅茶専門店の「B.violetさん」とのコラボソフトを販売中です。重圧感のある甘みが特徴のアッサムの茶葉を使用し濃厚な香りとコクを味わえます。紅茶好きにはたまらない一品になっていますので、期間中に是非お召し上がりください!販売は11月1日までです。
また先ほどの話にもありましたが、はちみつスイーツアトリエは、皆様の暮らしにはちみつを取り入れてもらえるよう”はちみつの魅力”を発信しているお店です。販売商品は全品試食も可能です。是非実際にお店にお越し頂き、「はちみつの良さ」や「美味しさ」を知って頂き、はちみつを皆さまの暮らしの中に取り入れてもらえたら嬉しく思います。
ーー新作情報も満載の公式Instagramは↑をチェック。
ーー橋山さん、貴重なお話を有難うございました。










