「まちのしごと、まちのひと。」Vol.5 佐藤 俊宏さん
- まちなかストーリー
- 2025.07.04
浜松まちなかで活動する人・働く人にスポットを当てたコーナー「まちのしごと、まちのひと。」
そのヒトの想いや活動など「ヒト」にフォーカスをしたストーリーを紹介していきます。
第5回目の今回は、
「株式会社ベース」とお店「BASE」の佐藤 俊宏さん
にお話しをお伺いしてきました。
目次
自己紹介をお願いします!
浜松の千歳町出身です。高校を卒業した後、当時は実家の家業を継ぐことも視野にいれていましたので、名古屋にある大学の商学部に進学し簿記や経営について学びました。大学卒業後は、浜松に戻って来て塗料の専門商社に就職をしました。8年程務めた後退職しまして「株式会社ベース」とお店「BASE」を立ち上げました。
どんな会社なのか教えてください。
浜松市伝馬町の交差点にある古いビル(浜松街中の集合ビルの中で2番目に古いビル)を改修し、2階でカフェバー&ギャラリー『BASE』を運営しています。
上の3階部分が事務所になっていて、クリエイティブ事業(デザイン業、印刷業、アパレルの製作など)も請け負っています。
ーー写真左・中)店内の様子。右)オリジナルグッズも販売されています。
ーーお店カフェバー&ギャラリー『BASE』のInstagramは☝をチェック。
「飲食業」「クリエイティブ事業」と2面性のある会社なんですね。
会社を立ち上げる際まず一番に「会社を回していかなきゃいけない」という思いがありました。それで自分が得意な分野は何だろうと考えた時に、過去飲食業やバーなどで働いてきた経験があったので飲食業にしようと思いました。また会社を始めるにあたり『仕事が生まれる場所』を作りたいという思いもありました。カフェバー&ギャラリー『BASE』は飲食店なんですが、ココに来る人達が出会える空間でもあるんです。私たちがお客様と繋がりお仕事を頂けるというのも勿論ですし、お客様同士のご縁が生まれてきた場所でもあります。色々な出会いが生まれ、そこからまた新しい繋がりが生まれるという事をずっとやってきた部分ではございます。
クリエイティブ事業については、会社勤めだった時代につけた知識や技術が役立っていますね。塗料全般だけでなく、カッティングマシーンやプリンターなど扱っている商材が幅広くあり、また看板に起用するグラフィックデザインの事など色々な経験を積みました。中でも一時期携わっていたモノづくりの部署で、ステンレスの種類、溶接の種類なども学びました。道路の標識やトンネル内にある誘導標識を作ったりもしていたんですよ。モノづくりの事や道具の使い方、グラフィック関係の知識等幅広い経験が今の仕事に繋がっています。現在の仕事はウェブのホームページのデザイン作成が増えていますが、デザインから看板を作ったり、企業ロゴをデザインしたりもしています。
ーー株式会社ベースの公式ページはこちら☝
ーー佐藤さんの会社がデザインした名刺。立体的に見えるようなデザインになっています。
お店の名前の由来はありますか?
○○ベースと色々な方面に展開ができるからというのが1つと、「いろんな人たちの基地になってほしい。」「ココから色々なコトが発信出来る基地」という意味を込めてつけました。後は店舗の場所が2階にあって外から見つけにくいので、大人の隠れ家(遊び場)という意味での基地という意味合いも持っています。
過去のお仕事の中でやりがいのあったものなどあれば教えてください。
小学校の校章をデザインしたことです。静岡県内のとある3つの小学校が統合するため、新しい校章を作りたいと。それで、その地区の町民や同町出身者から公募した一般の方のデザインを基に、私たちでブラッシュアップし、校章を作りあげました。実際に完成したデザインの校章バッチを作って納品した時は嬉しかったですね。
また「店舗を作ってほしい」という依頼を頂いたこともあります。「トレーラーハウスを買ってきたのでお店を作ってほしい」と。その時は地面を整地して、上下水道を作って、電気も引っ張ってという流れでしたね。もちろん私たちだけでは出来ないので、仲間やお客さんに協力してもらい、完成することが出来ました。
今後の目標はありますか?
お店としては変わらず色々な人が来てくれるお店でありたいなと思います。ただ自分も40代半ばになってきて、若い年齢層の人たちとの繋がりがどうしても少ないなと感じるので、自分たちよりも若い世代との繋がりを意識して、新しい風を入れていければ良いなと思っています。
ーー佐藤さん、貴重なお話を有難うございました。